Japanese
English
症例報告
大量免疫グロブリン静注療法によりステロイドを減量しえた尋常性天疱瘡の1例
A case of pemphigus vulgaris with dose reduction of corticosteroid allowed by IVIG
尾上 ひろみ
1
,
松﨑 大幸
1
,
太田 真由美
1
,
竹内 常道
1
Hiromi ONOE
1
,
Hiroyuki MATSUZAKI
1
,
Mayumi OOTA
1
,
Tsunemichi TAKEUCHI
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院皮膚科
1Department of Dermatology,Jikei Kashiwa Hospital,Kashiwa,Japan
キーワード:
尋常性天疱瘡
,
免疫グロブリン大量療法
,
IVIG
Keyword:
尋常性天疱瘡
,
免疫グロブリン大量療法
,
IVIG
pp.589-592
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102996
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要約 62歳,男性.20年前に尋常性天疱瘡を発症し,プレドニゾロン15~25mg/日などで治療されていた.ステロイドパルス療法を1回受け,長期投与されたステロイドの副作用によりヘルペス性髄膜炎を伴う細菌性肺炎や糖尿病,骨折を発症した.その後,約2年前より大量免疫グロブリン静注療法を1年7か月間に9回施行したところ,プレドニゾロンを20mg/日より10mg/日に減量できた.IVIGは自験例に対しステロイド減量効果を示し,今後はステロイド剤の重篤な副作用の回避が期待された.
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