Japanese
English
症例報告
免疫グロブリン大量療法による汗疱の3例
Three cases of pompholyx after intravenous immunoglobulin therapy
江原 睦子
1
,
佐藤 淳
1
,
長尾 洋
1
,
北村 直也
2
Mutsuko EHARA
1
,
Atsushi SATO
1
,
Yoh NAGAO
1
,
Naoya KITAMURA
2
1岡山赤十字病院皮膚科
2岡山赤十字病院神経内科
1Division of Dermatology,Okayama Red Cross Hospital,Okayama,Japan
2Division of Neurology,Okayama Red Cross Hospital,Okayama,Japan
キーワード:
免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)
,
Guillain-Barre症候群
,
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
,
汗疱
Keyword:
免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)
,
Guillain-Barre症候群
,
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
,
汗疱
pp.624-627
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101503
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要約
神経免疫疾患に対する免疫グロブリン大量静注療法(IVIG)後に汗疱を生じた3例を報告する.2002年10月より約1年間にIVIGが施行された疾患はGuillain-Barre´症候群3例,慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)1例,およびFisher症候群1例で,汗疱はGuillain-Barre´症候群2例とCIDP1例に認められた.いずれもIVIG投与後2週間以内に手掌,手背を中心に小水疱が出現し,無治療あるいはステロイド外用にて消退した.CIDP例ではIVIG再投与にて汗疱の再現を認めた.IVIGによる汗疱は,薬疹としては特異な形態であるため,見落とされている可能性があり,注意が必要である.
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