スポット
日本人の就労者が摂取する昼食の栄養学的特徴
杉本 南
1
Minami Sugimoto
1
1東邦大学医学部 社会医学講座衛生学分野
pp.306-308
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn144030306
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はじめに
就労者は,1日の多くの時間を職場で過ごす.シフト勤務者を除けば,フルタイム勤務者は職場で昼食を食べることが多い.1日のエネルギー摂取量のおよそ1/3は昼食が寄与していることを考えると1),仕事中に適切な食事をとることは,就労者の健康的な食生活を促進するために不可欠である.しかし,就労者の昼食の栄養学的な特徴を調べた研究は限られている.
東邦大学医学部 衛生学分野では,東京都東南部にある8事業所の従業員を対象として,昼食に関する食事調査を行い,日本人労働者が摂取する昼食の栄養学的特性が,ふだん昼食が準備される場所・喫食される場所によってどのように異なるかを調べた.本稿では,Journal of Occupational and Environmental Medicineにて発表した内容2)をもとに,日本人の就労者が摂取する昼食の栄養学的特徴について解説する.
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