連載 開拓保健婦に看護のルーツを探る・6
豚に食べられた昼食
小島 ユキエ
pp.682-683
発行日 1986年8月10日
Published Date 1986/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207196
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上芽登小学校長の悲願
一足ごとに膝まで没する雪道を広瀬保健婦と開拓地上芽登小学校まで馬道を登って行きました.とは言っても,片足ずつ雪の中から直角に抜きとってからでないと前には進めないという物理的事情があって,現地に辿りつくまでの疲労困憊は大変なものでした.「雪道を何時間も1人で歩く時は,襲う睡魔を振り払うのに苦労する」と言う広瀬さんの言葉は,ストレートに実感として私にも伝わりました.
その日は上芽登開拓婦人会を育成された校長の長岡先生に呼ばれて,婦人会の方々に健康教育のために伺ったのです.
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