病院の広場
良い病院・良い医者—昼食コンファレンス
片山 弘
1
1片山病院
pp.13
発行日 1967年2月1日
Published Date 1967/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203027
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病院の良い悪いは近所の人たちの評価によることで,良ければ病人が出た時に来てくださるだろうし,悪ければ外の病院へ行かれるだろう。近所の人たちの要望に応える外に病院の持って行きようはあるまい。その要望とは,「医者が上手で,看護婦が親切で,皆で良くしてくれる病院」と心得て良かろう。もちろん,建物が良くて医療機械が整っていなければならないが,これは金で買えるものである。
どうしても病院は医者が中心である。良い医者を集めることができたら,良い病院が半ばできたと見てよかろう。さらに,良い医者が安心して診療できる環境にし,十分勉強ができるように図書室を充実し,剖検で反省し,常に医学の進歩に遅れぬようにできれば,病院の目的は八分通り達せられたと見てよかろう。
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