Japanese
English
第1土曜特集 MASLD/MASH――研究と診療の最新情報
疾患概念・診断・フォローアップ
MASLD/MASHの肝外合併症
Extrahepatic complications of MASLD/MASH
窪津 祥仁
1
,
高橋 宏和
2
Yoshihito KUBOTSU
1
,
Hirokazu TAKAHASHI
2
1佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科
2同附属病院肝疾患センター
キーワード:
肝外合併症
,
MASLD
,
MASH
Keyword:
肝外合併症
,
MASLD
,
MASH
pp.335-339
発行日 2024年5月4日
Published Date 2024/5/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28905335
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
MASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease),さらにその病態が進展したMASH(metabolic dysfunction-associated steatohepatitis)は世界的に罹患率が急激に増加しており,病勢の進行に伴い肝硬変や肝細胞癌をきたしうる慢性肝疾患である.一方で,肥満や脂質異常症,高血圧,糖尿病などの生活習慣病の有病率が高いことから,日常臨床においては肝疾患以外の疾患の合併がしばしばみられる.虚血性心疾患や脳梗塞などの心・脳血管イベントや他臓器の悪性腫瘍,慢性腎臓病(CKD)の合併は予後に大きく関わり,また精神疾患や睡眠障害,運動器障害は生活の質に影響するため,MASLDの診療においては注意が必要である.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.