特集 脂肪肝の新概念:MASLD
5.MASLDの画像診断(1)MASLDの超音波
中野 聖士
1
,
川口 真知子
1
,
水島 靖子
2
,
黒松 亮子
1
,
内藤 嘉紀
2
,
川口 巧
1
1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
2久留米大学病院臨床検査部
キーワード:
超音波エラストグラフィ
,
transient elastography
,
shear wave elastography
,
NAFLD
,
MASLD
Keyword:
超音波エラストグラフィ
,
transient elastography
,
shear wave elastography
,
NAFLD
,
MASLD
pp.779-784
発行日 2024年6月20日
Published Date 2024/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003080
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超音波検査は非侵襲的で広く臨床に利用できる方法であり,なかでも超音波エラストグラフィは超音波を用いて組織の硬さを非侵襲的に画像化する技術である.組織を加振した際に生じる剪断波の伝搬速度分布を計測して定量的な硬さを画像化する方法であり,大きくtransient elastographyとshear wave elastographyに代表される.2023年7月,脂肪性肝疾患の名称をNAFLDからMASLDへと変更することが提案された.超音波エラストグラフィを用いた肝線維化の非侵襲的検査によると,NAFLD患者の99%がMASLD基準を満たしていた.つまり,名称が変更された後でも以前のプロファイルを新しい研究に用いることができるため,超音波エラストグラフィの重要性はますます高まることが期待される.
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