特集 脂肪肝の新概念:MASLD
5.MASLDの画像診断(2)MRIを用いたMASLDの画像診断
小林 貴
1
,
岩城 慶大
1
,
野上 麻子
1
,
米田 正人
1
,
中島 淳
1
1横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学
キーワード:
MASLD
,
MRエラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝脂肪化
,
非侵襲的検査
Keyword:
MASLD
,
MRエラストグラフィ
,
肝線維化
,
肝脂肪化
,
非侵襲的検査
pp.785-791
発行日 2024年6月20日
Published Date 2024/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003081
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MR elastography (MRE)はMASLDの肝線維化診断において最も正確な非侵襲的検査であり,MRI-PDFFは最も正確な肝脂肪量の測定法である.国内で2,000万人以上と想定されるMASLD患者全例にエラストグラフィ検査を行うことは難しく,適応患者を絞り込む2ステップアルゴリズムが提唱されている.近年ではMREで測定した肝硬度がMASLD患者の予後と相関することが報告された.さらに,肝硬度を複数回測定して,その推移を評価することも重要である.MREは正確性が注目されており,開発治験の選択基準やエンドポイントに採用されつつある.
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