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特集 急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療
【各論】
急性骨髄性白血病に対する分子標的治療
Molecularly targeted therapies for acute myeloid leukemia
合山 進
1
Susumu GOYAMA
1
1東京大学大学院新領域創成科学研究科先進分子腫瘍学分野
キーワード:
急性骨髄性白血病(AML)
,
分子標的薬
,
化学療法
Keyword:
急性骨髄性白血病(AML)
,
分子標的薬
,
化学療法
pp.1097-1101
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu278131097
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これまでのがん治療では,主に細胞分裂機構に作用してがん細胞の増殖を抑制する “抗がん剤” を用いた化学療法が主流であった.しかし近年,がんの発症・進展を制御する分子病態の解明が進み,特定の分子を標的とする “分子標的薬” の開発が進んでいる.急性骨髄性白血病(AML)に対してもさまざまな分子標的薬の開発が進められてきたが,長い間臨床応用には至らずにいた.しかし2017年以降,FLT3阻害薬,IDH阻害薬,BCL2阻害薬,SMO阻害薬などの新薬が次々と臨床現場に導入され,ついに分子標的治療が実用化される時代が到来した.その他にもさまざまな分子標的薬の臨床試験や開発が進んでおり,将来的には分子標的薬がAML治療の主役になっていくと考えられる.
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