Japanese
English
特集 急性白血病と骨髄異形成症候群に対する分子標的治療
【特論】
白血病幹細胞に対する分子標的治療
Finding therapeutic targets for leukemic stem cells
中川 諒
1
Ryo NAKAGAWA
1
1理化学研究所生命医科学研究センターヒト疾患モデル研究チーム
キーワード:
急性骨髄性白血病(AML)
,
急性リンパ球性白血病(ALL)
,
白血病幹細胞(LSC)
Keyword:
急性骨髄性白血病(AML)
,
急性リンパ球性白血病(ALL)
,
白血病幹細胞(LSC)
pp.1127-1131
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu278131127
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
白血病の予後は造血幹細胞(HSC)移植技術の改善や,effectiveかつtolerableな新規治療の開発により,近年大きく改善してきている.その一方で,治療抵抗性や再発をきたす症例では,intensiveな治療の甲斐なく予後不良な転機をたどってしまうことが少なくない.白血病発症のみならず治療抵抗性や再発のメカニズムとして,白血病幹細胞(LSC)を理解することは,新たな白血病治療戦略へとつながる.近年のマルチオミクスやシングルセル解析技術の進歩により,LSCの多様性について多くのことがわかってきており,白血病幹細胞をターゲットとした治療に関して最新の知見を踏まえて解説する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.