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今月の特集 造血器・リンパ系腫瘍のWHO分類 2016 version
骨髄系腫瘍と急性白血病
急性骨髄性白血病
Acute myeloid leukemia
木崎 昌弘
1
1埼玉医科大学総合医療センター血液内科
キーワード:
WHO分類
,
急性骨髄性白血病(AML)
,
ゲノム解析
Keyword:
WHO分類
,
急性骨髄性白血病(AML)
,
ゲノム解析
pp.816-821
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201316
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Point
●「WHO分類第4版」における急性骨髄性白血病(AML)の分類は,近年のゲノム解析研究の結果を踏まえて2016年に改訂されたが,大きな変更はなかった.
●新たに“遺伝的素因を有する骨髄系腫瘍:myeloid neoplasms with germ line predisposition”が定義された.
●芽球比率は,全骨髄細胞に占める割合で示すこととなった.この結果,acute erythroid leukemiaと分類されていた症例の一部は,骨髄異形成症候群(MDS)に分類されることになると考えられる.
●CEBPA変異の両アレル変異を伴うAMLとNPM1変異を伴うAMLの亜型がこれまでの暫定的(provisional)な病型分類から独立した病型となり,“BCR-ABL1融合遺伝子を伴うAML”および“RUNX1変異を伴うAML”が新たに暫定病型として加わった.
●AML非特定型(AML, NOS)に分類されるカテゴリーは,形態学的な分類であるFAB分類を踏襲している.
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