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第1土曜特集 CAR-T細胞療法の現在と将来展望
治療成績
急性骨髄性白血病に対するCAR-T細胞療法の現状と課題
Current status and issues of CAR-T cell therapy for acute myeloid leukemia
中沢 洋三
1
Yozo NAKAZAWA
1
1信州大学医学部小児医学教室
キーワード:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
急性骨髄性白血病(AML)
,
GM-CSF受容体(GMR)CAR-T細胞
Keyword:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
急性骨髄性白血病(AML)
,
GM-CSF受容体(GMR)CAR-T細胞
pp.907-911
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27710907
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急性骨髄性白血病(AML)に対するキメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法の開発が10年以上にわたって世界で行われてきたが,これまで薬事承認に至ったCAR-T細胞はない.Lewis Y(LeY),CD33,CD123,NKG2Dリガンド,CLL-1などの骨髄系抗原を標的とするCAR-T細胞が臨床試験入りしたが,CD19 CAR-T細胞に匹敵する臨床成果はこれまで報告されていない.筆者らは,GM-CSF受容体(GMR)を標的とする世界初のCAR-T細胞の医師主導治験を2021年3月に開始した.今後,AML特有の課題を克服し,リンパ系腫瘍同様に骨髄系腫瘍においてもCAR-T細胞が有力な治療選択肢になることが期待される.
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