Japanese
English
特集 脊髄および末梢神経鞘腫瘍のすべて
—その他の脊髄神経鞘腫の治療—分子標的薬などの化学療法
Chemotherapy for Spinal Schwannoma
大谷 理浩
1
,
安原 隆雄
1
Yoshihiro OTANI
1
,
Takao YASUHARA
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科
1Department of Neurological Surgery,Okayama University Graduate School of Medicine,Dentistry and Pharmaceutical Sciences
キーワード:
脊髄神経鞘腫
,
spinal schwannoma
,
化学療法
,
chemotherapy
,
分子標的薬
,
molecularly targeted therapy
Keyword:
脊髄神経鞘腫
,
spinal schwannoma
,
化学療法
,
chemotherapy
,
分子標的薬
,
molecularly targeted therapy
pp.365-369
発行日 2023年6月30日
Published Date 2023/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202091
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はじめに
脊髄神経鞘腫は良性腫瘍であり,治療のゴールドスタンダードは外科的切除である.再発を繰り返す症例や発生部位によっては放射線治療が適応となることもある.一方,まれに脊髄神経鞘腫から悪性転化をきたす症例や,schwannomatosisのように病変が多発する症例も報告されている.これらの例では外科的切除や放射線治療以外に化学療法が検討されることもあるが,そのエビデンスは確立していない.本稿では,脊髄神経鞘腫や類縁疾患に対する分子標的薬を含む化学療法の現状と,今後の展望について報告する.
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