特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第3章 血液・造血器
急性骨髄性白血病に対する新規小分子治療薬
中島 麻梨絵
1
,
清井 仁
1
1名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
急性骨髄性白血病(AML)
,
新規小分子治療薬
,
分子標的治療薬
Keyword:
急性骨髄性白血病(AML)
,
新規小分子治療薬
,
分子標的治療薬
pp.449-451
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_449
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・急性骨髄性白血病(AML)は,長年にわたり標準化学療法としてアントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬とcytarabineの併用を主体とした治療が行われてきたが,依然として難治性悪性腫瘍である.
・長年分子標的治療薬の開発が進められ,近年ようやく多数の新規薬剤が臨床応用されるようになった.
・本邦でもFLT3阻害薬が承認され臨床応用可能となっており,他にも新しい機序の薬剤の臨床試験が進行中で,さらなる新規薬剤の臨床応用が期待される.
・新規薬剤の臨床開発によりAMLにおける新たな治療戦略の確立と予後の改善が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020