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特集 CAR-T細胞療法の最前線――現状と残された課題
CAR-T細胞開発の歴史と開発動向
History and trends of chimeric antigen receptor T cell therapy development
堤 一仁
1
,
保仙 直毅
1
Kazuhito TSUTSUMI
1
,
Naoki HOSEN
1
1大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科
キーワード:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
CAR-T細胞療法
,
CD19 CAR-T細胞療法
Keyword:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
CAR-T細胞療法
,
CD19 CAR-T細胞療法
pp.183-186
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28803183
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悪性腫瘍に対する免疫細胞療法において,T細胞は強い抗腫瘍活性を持つ重要なエフェクター細胞であるが,MHC(major histocompatibility complex)拘束性のため,多くの患者で同様の標的抗原を見出すことは困難である.MHC拘束性を克服すべく,がん特異的抗原に対する抗体の抗原認識部位と,T細胞活性化分子の細胞内領域を融合させたキメラ抗原受容体(CAR)を,T細胞に導入したものがCAR-T細胞である.CAR-T細胞療法はB細胞系の血液悪性腫瘍に対してめざましい効果を示し,すでに実臨床でも使用されている.本稿では,実用化に至るまでのCAR-T細胞療法の開発の歴史と,現在の開発動向について概説する.
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