Japanese
English
TOPICS 細菌学・ウイルス学
気道上皮組織でインフルエンザ感染を感知する病原体センサーMxAの発見
Inflammatory response against influenza virus infection in respiratory epithelium by pathogen sensor MxA
川口 敦史
1
Atsushi KAWAGUCHI
1
1筑波大学医学医療系感染生物学分野分子ウイルス学部門
pp.233-234
発行日 2021年1月16日
Published Date 2021/1/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27603233
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ウイルス感染に応答した炎症応答機構
気道上皮組織は,常に外環境に曝露し,体内と体外を隔てる物理的なバリアとして機能する.また,病原体を非自己として認識して,生体防御応答を誘導するファーストディフェンダーとしての役割も担う.インフルエンザウイルスに感染した気道上皮組織は,サイトカインカスケードの最上流に位置する炎症性サイトカインであるインターロイキン-1β(IL-1β)を産生し,好中球やマクロファージを活性化することで感染細胞を貪食・排除し,感染早期での生体防御応答を惹起する.
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