特集 SDGsと栄養・食-Nutrition for Growth
(Part 3)SDGsと栄養・食 わが国での取り組み 食料システム×SDGs 世界と日本の食料システム改善の意義
中嶋 康博
1
1東京大学 大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻
キーワード:
栄養失調
,
食糧援助
,
食料安全保障
,
持続可能な開発
Keyword:
Sustainable Development
,
Food Security
,
Food Assistance
,
Malnutrition
pp.834-839
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022205449
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<Key Point>・SDGsにおいて飢餓撲滅がめざされたが、改善の動きはこの数年止まっており、2020年にはコロナ禍もあって栄養不足人口はかえって増えている。・食料増産は歴史的に栄養不足人口の解消に貢献してきたが、しかし地球環境や生物多様性に悪影響を与えることとなった。・現代の栄養不足人口の解消は、単純な食料増産ではなく、食料システム全体の改善で達成すべきである。・食料自給率の低いわが国が生産力向上を進めるうえで、環境と調和した食料システムの改善に取り組むため、みどりの食料システム戦略が策定された。
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