特集 最近の胃瘻の話題
胃瘻造設後の腹腔鏡下噴門形成術
田畑 有弥子
1
,
鶴野 雄大
1
,
祁答院 千寛
1
,
村上 雅一
1
,
矢野 圭輔
1
,
大西 峻
1
,
川野 孝文
1
,
家入 里志
1
Yumiko Tabata
1
,
Yudai Tsuruno
1
,
Chihiro Kedoin
1
,
Masakazu Murakami
1
,
Keisuke Yano
1
,
Shun Onishi
1
,
Takafumi Kawano
1
,
Satoshi Ieiri
1
1鹿児島大学学術研究院医歯学域医学系小児外科学分野
pp.378-382
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001161
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はじめに
重症心身障碍者では胃瘻造設術後に胃食道逆流症の症状が出現し,追加手術として噴門形成術が必要となることがある。しかしながら,このような患者では体幹に側彎などの重度の変形をきたしていることが多く,胃瘻そのものが腹腔鏡下噴門形成術の術野展開を妨げることがある。そのため,こういった症例に対しては手術中に胃瘻を一度閉鎖したうえで腹腔鏡下噴門形成術を施行し,噴門形成術後に胃瘻を再造設することが一般的と考えられる。

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