特集 ロボット支援手術
小児外科領域における次世代手術支援ロボット開発―Soft Roboticsの可能性―
家入 里志
1
,
山田 耕嗣
1
,
大西 峻
1
,
村上 雅一
1
,
矢野 圭輔
1
,
岩元 祐実子
1
,
緒方 将人
1
,
高田 倫
1
,
祁答院 千寛
1
,
杉田 光士郎
1
,
春松 敏夫
1
,
山田 和歌
1
,
川野 孝文
1
,
武藤 充
1
Satoshi Ieiri
1
,
Koji Yamada
1
,
Shun Onishi
1
,
Masakazu Murakami
1
,
Keisuke Yano
1
,
Yumiko Iwamoto
1
,
Masato Ogata
1
,
Lynne Takada
1
,
Chihiro Kedoin
1
,
Koshiro Sugita
1
,
Toshio Harumatsu
1
,
Waka Yamada
1
,
Takafumi Kawano
1
,
Mitsuru Muto
1
1鹿児島大学学術研究院小児外科学分野
pp.525-531
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000445
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はじめに
米国Intuitive Surgical社のda Vinci® Surgical Systemが市場に投入された2000年代から欧米を中心に小児にも徐々に適応され,米国では2006年に小児外科領域で米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けて,症例報告レベルでの報告がみられるようになった。その後小児泌尿器科領域おける適応が欧米で増加し,まとまった解析と報告がなされるようになったが,主に学童期以上の症例に適応されている1)。国内では2009年にda Vinci S® Surgical Systemが製造販売承認され,その時点での小児適応の目安としては体重10kg以上とされた。欧米と同じく水腎症に対する腎盂形成術と胆道拡張症に対する保険収載により,限られた施設ではあるが症例数が重ねられている2,3)。現在国内外で新規手術支援ロボットが多数開発されており,機種によっては細径鉗子が使用可能なものがあり,今後の新生児から乳幼児への適応が期待される。
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