特集 再手術の戦略と実際
胆道閉鎖症
城田 千代栄
1
,
田井中 貴久
1
,
牧田 智
1
,
加藤 大幾
1
,
前田 拓也
1
,
里見 美和
1
,
石井 宏樹
1
,
太田 和樹
1
,
檜 顕成
1
,
内田 広夫
1
Chiyoe Shirota
1
,
Takahisa Tainaka
1
,
Satoshi Makita
1
,
Daiki Kato
1
,
Takuya Maeda
1
,
Miwa Satomi
1
,
Hiroki Ishii
1
,
Kazuki Ota
1
,
Akinari Hinoki
1
,
Hiroo Uchida
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
pp.701-703
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000881
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はじめに
胆道閉鎖症に対する再手術の範囲についてはいろいろなとらえ方があるが,ここでは肝門部空腸吻合(葛西手術)をやり直すいわゆる「再採掘術」を再手術として定義し,われわれの再採掘術の経験と現在の治療方針について報告する。われわれは,肝門部空腸吻合をすべて切離し,肝門部の結合組織や肉芽などを初回の手術と同様の深さまで切除する,文字どおりの再採掘術を行っている。なお用語については以下で統一して記載する。
・完全減黄:総ビリルビン値が基準値内に改善したもの
・再黄疸:完全減黄後に再び総ビリルビン値が基準値を超えたもの
・初回減黄不良:初回の肝門部空腸吻合後に完全減黄に至らないもの
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