特集 ロボット支援手術
ロボット支援下胆管切除術
牧田 智
1
,
内田 広夫
1
,
住田 亙
1
,
檜 顕成
2
,
城田 千代栄
1
,
田井中 貴久
1
,
天野 日出
2
,
滝本 愛太朗
1
,
高田 瞬也
1
,
中川 洋一
1
,
合田 陽祐
1
,
前田 拓也
1
,
郭 垚輝
1
,
劉 佳慧
1
Satoshi Makita
1
,
Hiroo Uchida
1
,
Wataru Sumida
1
,
Akinari Hinoki
2
,
Chiyoe Shirota
1
,
Takahisa Tainaka
1
,
Hizuru Amano
2
,
Aitaro Takimoto
1
,
Shunya Takada
1
,
Yoichi Nakagawa
1
,
Yousuke Gohda
1
,
Takuya Maeda
1
,
Yaohui Guo
1
,
Jiahui Liu
1
1名古屋大学大学院医学系研究科小児外科学
2名古屋大学大学院医学系研究科希少性・難治性がん解析研究講座
pp.544-551
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000451
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はじめに
先天性胆道拡張症(congenital biliary dilatation : CBD)は「膵・胆管合流異常があり,かつ総胆管を含む胆管が限局性に拡張する形成異常」と定義される1)。胆管切除+肝管空腸吻合術が標準術式となっており,腹腔鏡手術は1995年にFarelloらが6歳女児に対して最初に施行し報告した2)。一方,ロボット支援下手術は2006年にWooらが5歳女児に対して施行したのが第1例目となる3)。わが国におけるロボット支援下手術は2015年のNaitohらの成人に対する施行が最初となり4),小児に対する手術は2019年にKogaらが初めて行っている5)。2016年に腹腔鏡下総胆管拡張症手術が保険収載され多くの施設で行われるようになった。さらに2022年4月にロボット支援下総胆管拡張症手術が保険収載され,今後導入する施設が増えることが予想される。当科では2021年4月よりCBDに対するロボット支援下胆管切除術を導入し,これまでに15例に対して施行した。
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