特集 高位・中間位鎖肛手術術式の成績と問題点アップデート
発生と解剖を意識した肛門挙筋群を切らない肛門形成術の長期成績
野村 明芳
1
,
福本 弘二
1
,
矢本 真也
1
,
三宅 啓
1
,
金井 理紗
1
,
根本 悠里
1
,
津久井 崇文
1
,
漆原 直人
1
Akiyoshi Nomura
1
,
Koji Fukumoto
1
,
Masaya Yamoto
1
,
Hiromu Miyake
1
,
Risa Kanai
1
,
Yuri Nemoto
1
,
Takafumi Tsukui
1
,
Naoto Urushihara
1
1静岡県立こども病院小児外科
pp.698-702
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000182
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はじめに
直腸肛門奇形(ARM),特に中間位・高位鎖肛に対する肛門挙筋の取り扱いについては,さまざまな議論が行われてきた。どの施設においても肛門挙筋を最大限活用するというコンセプトは同じだが,いまだ結論は得られていない。当院では肛門挙筋を切開せず,恥骨直腸筋係蹄を最大限生かせるように会陰補助切開を併用した貫通路を形成する術式を採用している。
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