特集 先天性胆道拡張症up-to-date
膵・胆管合流異常のない先天性胆道拡張症
三宅 啓
1
,
矢本 真也
1
,
野村 明芳
1
,
金井 理紗
1
,
大林 樹真
1
,
根本 悠里
1
,
津久井 崇文
1
,
福本 弘二
1
Hiromu Miyake
1
,
Masaya Yamoto
1
,
Akiyoshi Nomura
1
,
Risa Kanai
1
,
Juma Obayashi
1
,
Yuri Nemoto
1
,
Takafumi Tsukui
1
,
Koji Fukumoto
1
1静岡県立こども病院小児外科
pp.880-883
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000229
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
先天性胆道拡張症(CBD)の病型分類として,戸谷分類が広く使われている1)。一方で,2015年に日本膵・胆管合流異常研究会が報告したCBDの診断基準における定義は,「総胆管を含む肝外胆管が限局性に拡張する先天性の形成異常で,膵・胆管合流異常を合併するものをいう。ただし,肝内胆管の拡張を伴う例もある」というものである2)。この診断基準では,膵・胆管合流異常(以下,合流異常)のないCBDはいわゆる狭義の診断基準には含まれないこととなる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.