特集 いま知っておきたい 先天性代謝異常症などの新生児マススクリーニング
各論:拡大新生児マススクリーニング対象疾患
ライソゾーム病
澤田 貴彰
1
,
中村 公俊
2
SAWADA Takaaki
1
,
NAKAMURA Kimitoshi
2
1熊本大学病院遺伝診療センター
2熊本大学大学院生命科学研究部小児科学講座
pp.294-297
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002630
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はじめに
ライソゾーム病(lysosomal storage diseases:LSDs)は,細胞内のライソゾーム内に存在する加水分解酵素の機能不全,あるいはライソゾーム膜蛋白や輸送蛋白の機能低下によって,本来分解・代謝されるべき基質が細胞内に蓄積し,全身の多臓器障害を呈する先天代謝異常症の総称である。現在,50種類以上の疾患が同定されており,個々の疾患は稀少であるが,全疾患を合わせた頻度は7,000〜8,000人に1人と推定されている1)。

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