Japanese
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特集 ライソゾーム
ライソゾームの機能とV-ATPase
Lysosomal function and V-ATPase
山本 章嗣
1
,
吉森 保
1
,
森山 芳則
2
,
出口 順子
1
,
田代 裕
1
Akitsugu Yamamoto
1
,
Tamotsu Yoshimori
1
,
Yoshinori Moriyama
2
,
Junko Deguchi
1
,
Yutaka Tashiro
1
1関西医科大学第一生理学教室
2広島大学理学部付属臨海実験所
pp.262-266
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900918
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V-ATPase(vacuolar type H+-ATPase)は,中央空胞系の膜に存在して,そのH+駆動力によりさまざまな生体機能を支えている。われわれはライソゾームの生理機能においてV-ATPaseがどのような役割を果たしているかを明らかにするため,ライソゾームに対するV-ATPase阻害剤の効果を解析してきた。その結果,V-ATPaseによるライソゾーム内腔の酸性化が蛋白質の加水分解などのライソゾーム機能に極めて重要であることが明らかになった。本稿では,V-ATPase阻害剤を用いたわれわれの研究を中心に紹介したい。V-ATPase,V-ATPase阻害剤については,本誌特集の荒井1),新井2)氏らの総説を参照されたい。細胞機能全般におけるV-ATPaseの意義については,森山らの総説3)を参考にしていただければ幸いである。
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