連載 古典あれこれ
聴皮質の周波数分布を発見したWoolsey
穐吉 亮平
1,2
,
加我 君孝
1,3
Ryohei Akiyoshi
1,2
,
Kimitaka Kaga
1,3
1国立病院機構東京医療センター臨床研究(感覚器)センター
2獨協医科大学埼玉医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
3神尾記念病院・聴覚クリニック
キーワード:
大脳皮質聴覚野
,
周波数局在
,
電気生理学
,
誘発反応
Keyword:
大脳皮質聴覚野
,
周波数局在
,
電気生理学
,
誘発反応
pp.577-583
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
大脳皮質聴覚野には蝸牛や脳幹の聴覚系神経核と同様に,最適周波数に応答する領域が空間的に秩序性をもって分布している。これはtonotopy mapと呼ばれ,体性感覚野のsomatotopy map,視覚野のretinotopy mapとともに機能局在が皮質上の空間的配列を形成している,いわゆる機能的地図として現在では広く知られている。しかし,1930年代までは,脳にtonotopy mapがあることは証明されていなかった。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.