連載 診療つれづれ
ワタシの鼻科学
毛利 博久
1
Hirohisa Mori
1
1医療法人社団吉誠会 新宿耳鼻科
キーワード:
鼻科学
,
古代医学
,
兼子順男
,
高橋研三
,
高橋良
Keyword:
鼻科学
,
古代医学
,
兼子順男
,
高橋研三
,
高橋良
pp.584-585
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000143
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はじめに
2020年日本鼻科学会50周年ということで滋賀県大津市の琵琶湖畔で執り行われた。もう少し,春名会長の出身母体である東京慈恵会医科大学系列の鼻の話を身贔屓は承知で行って欲しかったなという感想が生じた。日本でESSを最初にはじめた兼子順男先生の話が出てこないのは残念と思われる。私は以前勤務していた病院の懇親会で兼子先生にお会いし,なぜESSを初めたのかを質問したことがあった。それに対し先生は「鼻はよく見えないから見えるようにESSの機器を導入して手術をはじめたんだよ」と仰った。どんな偉業や業績もその動機や契機は実にsimpleであったりするものなのだなと,さまざまな業績を為した先生方にその動機を尋ねている私は思う。
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