Japanese
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特集 CKD患者に望まれる造血・鉄代謝異常の管理
各論
CKD患者の鉄管理の考え方―鉄代謝マーカーと造血・予後
Iron management in CKD:markers, erythropoiesis and outcomes
西脇 宏樹
1,2
,
梶尾 知信
1
NISHIWAKI Hiroki
1,2
,
KAJIO Tomonobu
1
1昭和大学藤が丘病院内科系診療センター内科(腎臓)
2イリノイ大学シカゴ校
キーワード:
慢性腎臓病
,
鉄代謝
,
貧血
,
フェリチン
,
TSAT
Keyword:
慢性腎臓病
,
鉄代謝
,
貧血
,
フェリチン
,
TSAT
pp.838-843
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001700
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はじめに
エリスロポエチン製剤(erythropoiesis stimulating agents:ESA)の日常的な使用により,末期腎疾患のほとんどの患者で貧血を部分的に改善できるようになり,それによって患者の生活の質が向上し,輸血の必要性と貧血に関連する罹患率が低下した1)。近年はHIF-PH阻害薬の出現によって腎性貧血の治療選択肢は増えているが,輸血が減り,これらの治療薬剤が出現したことで,腎不全患者における鉄欠乏と鉄補充の重要性は増している。本稿では,日常臨床で用いているフェリチンとTSAT(トランスフェリン飽和度)をはじめとした鉄代謝マーカーについて概説する。
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