特集 腎性貧血治療の課題と対策―HIF-PH阻害薬,ESA,鉄剤をめぐって
3.鉄欠乏と鉄過剰の問題点
土谷 健
1
,
小川 千恵
2
1東京女子医科大学血液浄化療法科
2前田記念武蔵小杉クリニック
キーワード:
フェリチン
,
ヘプシジン
,
慢性腎臓病
,
透析
Keyword:
フェリチン
,
ヘプシジン
,
慢性腎臓病
,
透析
pp.125-130
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002034
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鉄は生体にとって重要な働きをなすが,その代謝に関わるさまざまな分子が解明されつつある.過度な不足,過剰が生体毒として作用することも解明されている.さらに個体レベルの調節因子であるヘプシジンの生理,病態生理が明らかになりつつある.この鉄代謝はCKDでもその貧血管理,生命予後への影響など重要な意義をもつが,その過不足の診断,適正値の管理,エリスロポエチン製剤さらにはHIF-PH阻害薬の登場など,多くの問題点を内在している.
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