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特集 CKD患者に望まれる造血・鉄代謝異常の管理
各論
CKD患者のターゲットHbの考え方 腹膜透析
Target hemoglobin levels for patients undergoing peritoneal dialysis
今泉 貴広
1
IMAIZUMI Takahiro
1
1名古屋大学医学部附属病院先端医療開発部データセンター
キーワード:
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腎性貧血
,
ESA低反応性
Keyword:
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腎性貧血
,
ESA低反応性
pp.833-837
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001699
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はじめに
腹膜透析(PD)は,腹腔内に透析液を貯留して尿毒素の除去と除水を行う治療法であり,わが国では血液透析に次ぐ腎代替療法として位置づけられている。しかし,現状で血液透析患者が約30万人いるのに対し,腹膜透析患者は1万人前後と少数である。一方で,わが国は腎移植の割合が少ないこともあって継続年数は長期にわたることも多い。このため,わが国では他国のガイドラインに先駆けて,腹膜透析患者に特化した目標設定を行ってきた。世界各国で腎性貧血ガイドラインが策定されているが1~3),腹膜透析を単独で扱っているのはわが国のみである4)。
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