Japanese
English
特集 MGRS―血液内科との連携
【診断と治療】
MGRSの概念
Monoclonal gammopathy of renal significance
水野 真一
1
MIZUNO Shinichi
1
1JCHO仙台病院 腎臓疾患臨床研究センター
キーワード:
MGRS
,
MGUS
,
多発性骨髄腫
,
FLC(free light chain)
,
血液内科
,
病理医
,
腎生検
Keyword:
MGRS
,
MGUS
,
多発性骨髄腫
,
FLC(free light chain)
,
血液内科
,
病理医
,
腎生検
pp.410-416
発行日 2022年2月25日
Published Date 2022/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000078
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
Monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)は,腎臓内科,血液内科,病理医に共通して,M蛋白関連の腎病態や治療を討論するうえで重要な,M蛋白疾患の新しい概念である。2021年に『New England Journal of Medicine』にも総説が掲載され1),国際的にも認知度が高まりつつあり,わが国においてはMGRSの代表格である原発性amyloid light-chain(AL)アミロイドーシスに対して,新規骨髄腫薬であるダラツムマブとボルテゾミブなどを併用した化学療法がMGRS領域の新薬として,はじめて保険適用を獲得し,MGRS領域にとって2021年は飛躍の年となり,まさに旬な病態である。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.