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特集 ヘマトネフロロジー
各論:各疾患と腎障害の相互の病態関連と腎障害に対する治療
MGRSの診断と治療
Diagnosis and management of MGRS
齋藤 綾乃
1
,
小松田 敦
2
SAITO Ayano
1
,
KOMATSUDA Atsushi
2
1秋田大学医学部血液・腎臓・膠原病内科
2雄勝中央病院腎臓内科
キーワード:
MGRS
,
M蛋白
,
MGUS
,
ALアミロイドーシス
Keyword:
MGRS
,
M蛋白
,
MGUS
,
ALアミロイドーシス
pp.63-68
発行日 2025年7月25日
Published Date 2025/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001964
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はじめに
Monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)は,形質細胞およびB細胞性のクローンが産生するM蛋白に起因する腎障害で,血液悪性腫瘍の治療開始基準を満たさない疾患である。診断には腎生検が必須であり,血液悪性腫瘍の評価も必要になることから,腎臓内科,血液内科,病理医が協力して診断・治療にあたる必要がある。MGRSは稀な疾患で1人の医師が経験できる症例が限られるため,ときに診断や治療が困難になる。本稿では,MGRSの特徴および診断・治療について述べる。

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