特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
腎機能が病態・治療に関係する疾患
〈腎疾患〉
M蛋白血症に伴う腎障害
水野 真一
1
1JCHO仙台病院腎臓疾患臨床研究センター
キーワード:
M蛋白血症
,
多発性骨髄腫
,
MGUS
,
MGRS
,
FLC
Keyword:
M蛋白血症
,
多発性骨髄腫
,
MGUS
,
MGRS
,
FLC
pp.684-687
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229527
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Point
◎多発性骨髄腫の診断には高カルシウム血症(C),腎障害(R),貧血(A),骨病変(B)のCRAB症状が重要であり,腎障害は円柱腎症の病理像を呈する.
◎血清遊離軽鎖(FLC)検査は,M蛋白血症のスクリーニングに有用である.
◎骨髄腫までには至らないM蛋白血症でも,尿異常やFLCの異常比がある場合は,monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)を疑い,腎臓専門医へ紹介する.
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