特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
トピックス
monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)
水野 真一
1
1JCHO仙台病院 腎臓疾患臨床研究センター
キーワード:
MGRS
,
MGUS
,
骨髄腫
,
遊離軽鎖(FLC)
,
蛋白尿
Keyword:
MGRS
,
MGUS
,
骨髄腫
,
遊離軽鎖(FLC)
,
蛋白尿
pp.805-809
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_805
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪monoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)は,血液悪性度が低い血液増殖性疾患から産生されたM蛋白が強く腎障害に関与している病態を表す新しい概念である.
▪M蛋白を疑う患者では,腎機能検査だけではなく,必ず尿検査や血清遊離軽鎖(FLC)検査も行う.
▪FLCの異常比,蛋白尿,血尿がある場合は,MGRSを疑い,腎臓専門医に紹介する.
▪MGRSの診断には腎生検が原則必須であり,clone-directed therapyが推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022