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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
B. 非腫瘍性非上皮性病変
胃静脈瘤
Gastric varices
中村 純
1
,
引地 拓人
1
,
加藤 恒孝
1
Jun NAKAMURA
1
,
Takuto HIKICHI
1
,
Tsunetaka KATO
1
1福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部
キーワード:
胃静脈瘤
,
内視鏡的組織接着剤注入法
,
B-RTO
Keyword:
胃静脈瘤
,
内視鏡的組織接着剤注入法
,
B-RTO
pp.146-147
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000395
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疾患の概要
胃静脈瘤(gastric varices:GV)は,門脈圧亢進症の進展によって発達した側副血行路の一部である粘膜下層の静脈がうっ血,拡張,蛇行を生じた結果,形成されたものである。噴門部小彎に認められる噴門部静脈瘤(Lg-c)は,左胃静脈を供血路としてEVが出現する途中に存在するものである。一方,噴門部大彎に形成されるGVはEVと連続していない場合がある。また,穹窿部に形成されるGVは,占拠部位からLg-cf(噴門部から穹窿部に連なる)および Lg-f(穹窿部に限局する)に分類され,EVと連続性がないことから孤立性GVと称される。これら孤立性GVは短胃静脈,後胃静脈が供血路であることが多い。
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