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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
咽頭・食道
孤立性胃静脈瘤の治療
Treatment of solitary gastric varices
小原 勝敏
1
Katsutoshi OBARA
1
1福島県保健衛生協会内視鏡センター
キーワード:
孤立性胃静脈瘤
,
門脈圧亢進症
,
内視鏡的組織接着剤注入法
Keyword:
孤立性胃静脈瘤
,
門脈圧亢進症
,
内視鏡的組織接着剤注入法
pp.553-559
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000131
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Ⅰ 概念・病態
胃静脈瘤(gastric varices:GV)は,肝硬変などの門脈圧亢進症に伴う門脈系血行異常により,胃上部の粘膜下層の静脈が瘤状に拡張したものである。噴門部静脈瘤の形成には,①門脈圧亢進に伴って発達した遠肝性側副血行路と,②下部食道・噴門部領域における局所循環亢進動態,の2つの病態が関与している。穹窿部静脈瘤の形成には,門脈-大循環系短絡が関与していることが多い1)。食道静脈瘤(esophageal varices:EV)と連続するものと連続しないものに区別され,EVと連続しないものを孤立性GV(Lg)と呼ぶ。
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