Japanese
English
特集 消化管静脈瘤診療Update
[胃静脈瘤]
胃静脈瘤に対する予防的内視鏡治療
Prophylactic endoscopic treatment for gastric varices
加藤 恒孝
1,2
,
引地 拓人
1
,
中村 純
1,2
,
橋本 陽
1,2
,
栁田 拓実
1,2
,
鈴木 玲
2
,
杉本 充
2
,
浅間 宏之
2
,
高木 忠之
2
Tsunetaka Kato
1,2
,
Takuto Hikichi
1
,
Jun Nakamura
1,2
,
Minami Hashimoto
1,2
,
Takumi Yanagita
1,2
,
Rei Suzuki
2
,
Mitsuru Sugimoto
2
,
Hiroyuki Asama
2
,
Tadayuki Takagi
2
1福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部
2福島県立医科大学消化器内科
キーワード:
胃静脈瘤
,
内視鏡治療
,
予防治療
Keyword:
胃静脈瘤
,
内視鏡治療
,
予防治療
pp.1686-1690
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001788
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はじめに
胃静脈瘤(gastric varices:GV)は,肝硬変症を代表とする持続的な門脈圧亢進症の状態において,門脈−大循環の側副血行路として発生する。消化管静脈瘤のなかでは,食道静脈瘤(esophageal varices:EV)に次いで頻度が高く,約20%に発生する1)。GVはEVと比較して出血の頻度は低いものの,出血に伴う死亡率は15〜20%と高い2)。したがって,出血リスクが高いGVでは,予防治療の適応となる。本稿では,GVの内視鏡治療戦略とその実際について,予防治療例を中心に概説する。
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