大腸腫瘍の拡大内視鏡診断

Magnifying endoscopy for colorectal neoplasm

Ⅰ　拡大内視鏡

　大腸上皮性病変の診断においては，拡大内視鏡にもとづくpit pattern診断はゴールドスタンダードと考えられており，本邦だけでなく海外でも広く使用されている。また2007年より市販化されたnarrow band imaging（NBI）に代表される光デジタル法の画像強調内視鏡（image enhanced endoscopy）も質的診断に有用であることが示されている。さらに2017年には生体内で細胞核が観察できる超拡大内視鏡（endocytoscopy）も市販化され診断精度のさらなる向上が期待されている。