連載 内視鏡の読み方
大腸超拡大内視鏡の診断とAI による診断支援
三澤 将史
1
,
工藤 進英
1
,
田村 恵理
1
,
宮地 英行
1
,
若村 邦彦
1
,
馬場 俊之
1
,
根本 哲生
2
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
2昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科
キーワード:
拡大内視鏡
,
超拡大内視鏡
,
人工知能
,
大腸癌
,
大腸腫瘍
Keyword:
拡大内視鏡
,
超拡大内視鏡
,
人工知能
,
大腸癌
,
大腸腫瘍
pp.715-720
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003057
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病変を切除することなく,病理診断を内視鏡で予測する“optical biopsy”の重要性が,国内外で大きな注目を浴びている.Endocytoscopy (CF-H290ECI,Endocyto,Olympus社,以下EC)は,高精度の“optical biopsy”を実現すべく開発された,超拡大内視鏡である.CF-H290ECIはスコープ先端に通常観察から顕微鏡レベルの倍率まで一つのレンズで観察可能な高性能複合レンズを搭載し,病変の生きた細胞を直接観察できる軟性内視鏡である.ECの開発は,2004年のプローブ型内視鏡(XEC-300:450倍,XEC-120:1,100倍)による食道観察からその歴史が始まった.市販モデルとして開発されたCF-H290ECIは2018年にオリンパス社より上市されたモデルで,約520倍の拡大倍率を有する一体型一眼式のECである.
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