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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
大腸
大腸カプセル内視鏡
Colon capsule endoscopy
隅岡 昭彦
1
,
岡 志郎
2
,
平田 一成
2
,
飯尾 澄夫
2
,
壷井 章克
2
,
田中 信治
1
Akihiko SUMIOKA
1
,
Shiro OKA
2
,
Issei HIRATA
2
,
Sumio IIO
2
,
Akiyoshi TSUBOI
2
,
Shinji TANAKA
1
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学病院消化器・代謝内科
キーワード:
大腸カプセル内視鏡
,
診断能
Keyword:
大腸カプセル内視鏡
,
診断能
pp.692-697
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000156
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Ⅰ 大腸カプセル内視鏡(colon capsule endoscopy:CCE)の概要と適応
CCEは,2006年に初めて第一世代の臨床研究報告がなされ,2009年より第二世代大腸カプセル内視鏡(CCE2)〔PillCamTM COLON 2,キブン・イメージング社(現Medtronic社)〕となり,本邦では2013年7月に薬事承認,2014年1月に保険収載された。CCE2は大きさ31.5×11.6mm,重さ2.9gである。両端には小型のカメラが内蔵されており,片側172度,両側で360度近くの視野角で大腸内を撮像できる(図1)。撮影枚数の自動調節機能としてadaptive frame rate(AFR)が搭載され,カプセルの移動速度に応じて撮影頻度を4~35フレーム/秒で自動的に変更し,移動速度の速い領域では,より細やかに撮影を行うことで見落としを防ぐことが可能となる。データレコーダ(DR3)は小腸と大腸の粘膜面の形状を自動で認識し,小腸内にカプセルがあると診断した場合にはバッテリー温存のため14枚/分で撮影を行う機能が搭載されている。DR3はリアルタイムにカプセル画像が確認できるだけでなく,レジメンリマインダー機能により患者に前処置薬内服のタイミングを正確に知らせることが可能である。また,polyp size estimation(PSE)機能が搭載されており,病変までの距離にかかわらず病変サイズが計測可能である。
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