特集 子どものための食の安全
食品中の危害要因による問題とその対応 予防と治療 健康食品やサプリメントの問題点
位田 忍
1
1大阪府立病院機構大阪母子医療センター 臨床検査科
キーワード:
欠乏性疾患
,
小児栄養障害
,
栄養補助食品
,
食品の安全性
,
小児の健康
Keyword:
Child Nutrition Disorders
,
Child Health
,
Dietary Supplements
,
Deficiency Diseases
,
Food Safety
pp.1278-1283
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019354714
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<Key Points>(1)サプリメント(supplement)とは、米国で導入されたdietary supplement(栄養補助食品)の訳で、ビタミンやミネラル、アミノ酸など栄養摂取を補助することや、ハーブなどの成分による薬効を目的とする食品である。いわゆる「健康食品」で、日本においては保健機能食品が類似語とみなされている。(2)幼児の利用率は8.7%あり、健康被害の報告もある。(3)薬品と食品の差がなくなり、情報が氾濫し、自己管理が要求される時代(CAM:代替相補医療)のなかで正しい知識と使い方の啓発が重要であり、子どもたちにヘルスリテラシーを身につける食教育も重要である。
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