特集 子どものための食の安全
食品中の危害要因による問題とその対応 予防と治療 環境からの汚染物質による健康被害 カドミウム、メチル水銀、ダイオキシンなど
角田 正史
1
,
吉岡 範幸
,
鈴木 聡子
1防衛医科大学校 医学教育部衛生学公衆衛生学講座
キーワード:
Dioxins
,
カドミウム中毒
,
環境汚染物質
,
食品汚染
,
水銀中毒
,
中毒
,
有害生物駆除物質
,
小児の健康
Keyword:
Cadmium Poisoning
,
Mercury Poisoning
,
Food Contamination
,
Child Health
,
Poisoning
,
Pesticides
,
Environmental Pollutants
,
Dioxins
pp.1270-1273
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019354712
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<Key Points>(1)環境からの汚染物質による健康被害については、わが国では歴史的経緯がある。化学物質の吸収や小児の感受性は考慮に入れなければならない。(2)カドミウムはイタイイタイ病をひき起こした。(3)メチル水銀によって重篤な中枢神経障害である水俣病が発生し、胎児性水俣病も起こった。(4)ダイオキシンやPCBといった残留性のある有機化学物質の食品を介した健康影響は顕在化してはいないが、注意が必要であり、対策が取られている。
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