特集 子どものための食の安全
子どもの食の安全を守るためのヘルスリテラシーと小児科医の役割
吉池 信男
1
,
平澤 和樹
1青森県立保健大学 大学院健康科学研究科保健・医療・福祉政策システム領域
キーワード:
医師の役割
,
ヘルスリテラシー
,
食品の安全性
,
小児科医
,
小児の健康
Keyword:
Pediatricians
,
Child Health
,
Physician's Role
,
Health Literacy
,
Food Safety
pp.1233-1237
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019354704
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<Key Points>(1)子どもたちの食をとりまく環境は複雑であり、「食環境」への社会的アプローチが必要となる。(2)ヘルスリテラシーは、「個人が、健康課題に対して適切に判断を行うために、必要となる基本的な健康情報やサービスを獲得、処理、理解する能力」と定義される。(3)子どもの食の安全を守るためには、子ども自身や養育者への働きかけとして、ヘルスリテラシーを高める取り組みも必要である。(4)小児肥満の一因として、子どもに対するエネルギー・脂質・糖分を多く含む食品のマーケティングが指摘されており、それに対抗する能力としてもヘルスリテラシーは重要である。
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