連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(106)
リスクマネジメントを考慮したフェンタニルクエン酸塩舌下錠の安全な使用に向けた運用の構築とその有用性について
大音三枝子
1
,
薩摩由香里
1
,
稲角利彦
1
,
梅田節子
3
,
李美於
4
,
橋田亨
2
1神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部
2神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部 院長補佐・薬剤部長
3神戸市立医療センター中央市民病院 看護部
4神戸市立医療センター中央市民病院 緩和ケア内科・医長
pp.2111-2119
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201609117
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フェンタニルクエン酸塩舌下錠は,従来のレスキュー薬より効果発現が速いのが特徴である。だが,血中濃度の急激な上昇や呼吸抑制の発現には十分留意し,使用に際しては「2時間あけて1日4回まで」と「用量調節」が必要である。今回,神戸市立医療センター中央市民病院において,緩和ケアチーム薬剤師が中心となり,リスクマネジメントを考慮した安全な使用に向けた運用の構築と,その有用性について検討をしたので紹介する。