特集 Calcimimetics の新しい展開
3.Calcimimetics の上部消化管障害作用
川田 剛央
1
1協和発酵キリン株式会社研究開発本部腎研究所
キーワード:
カルシミメティクス
,
シナカルセト
,
副甲状腺ホルモン
,
上部消化管障害
Keyword:
カルシミメティクス
,
シナカルセト
,
副甲状腺ホルモン
,
上部消化管障害
pp.267-272
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.19020/KB.0000000154
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カルシウム感知受容体(CaSR)は全身の多くの臓器に発現しているが,副甲状腺における発現量はとりわけ多い.そのため薬剤としてのcalcimimetics は,血中に入ってからは主薬効である副甲状腺ホルモン(PTH)抑制作用以外は薬理作用をほとんど発現しないため,安全性の高い二次性副甲状腺治療薬として定着した.一方,消化管に発現するCaSR は,薬剤の曝露量が高く,副作用である上部消化管障害と関連が強い.ここでは,CaSR と上部消化管障害についてこれまでの知見を総括する.
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