増刊号 臨床ですぐ役立つ! 診療ガイドライン・手引き・指針のポイント解説
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域
11.甲状腺疾患
二次性副甲状腺機能亢進症
三根 実穂子
1
,
手島 直則
1
1高知大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座
キーワード:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺インターベンション
,
副甲状腺摘出術
,
カルシミメティクス
Keyword:
二次性副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺インターベンション
,
副甲状腺摘出術
,
カルシミメティクス
pp.184-187
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970050184
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
◆透析患者における管理目標値は,血清P濃度:3.5〜6.0mg/dL,血清補正Ca濃度:8.4〜10.0mg/dL,intact PTH:60pg/mL〜240pg/mLである。
◆血清P濃度>血清補正Ca濃度>血清PTH濃度の順で優先し,内科的治療(活性型ビタミンD製剤,カルシミメティクス)にて管理を行う。
◆内科的治療に抵抗する高PTH血症が持続し,高P血症(>6.0mg/dL)または高Ca血症(>10.0mg/dL)が存在する場合は,副甲状腺インターベンションを考慮すべきである。
◆超音波検査で測定した副甲状腺の推定体積が500mm3以上または長径1cm以上では結節性過形成の可能性が高く,副甲状腺インターベンション選択の重要な要因となる。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.