特集 透析患者の骨粗鬆症と骨折を理解する
コラム:カルシミメティクスの骨折予防効果の現状について
藤井 直彦
1
1兵庫県立西宮病院腎臓内科
キーワード:
シナカルセト
,
大腿骨近位部骨折
Keyword:
シナカルセト
,
大腿骨近位部骨折
pp.323-325
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003346
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2008年にシナカルセトが上市されて以来,わが国ではカルシミメティクスが頻用されるようになり,その後経口製剤(シナカルセト,エボカルセト)に加え静注製剤(エテルカルセチド,ウパシカルセト)も登場し,臨床のニーズに合わせた細やかな治療も可能となっている.これに伴い,二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism;SHPT)に対する副甲状腺摘出術は激減したが,効果はそれだけに止まらず,近年では骨折予防効果についても肯定的な報告がされている.

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