研究
部分腎摘ラット副甲状腺におけるカルシウム受容体発現に対するエボカルセトの影響
徳永 紳
1
,
酒井 まり子
,
川田 剛央
1協和キリン 研究開発本部腎研究所
キーワード:
慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常
,
副甲状腺
,
副甲状腺機能亢進症
,
副甲状腺ホルモン
,
腎臓切除
,
臓器サイズ
,
Calcitriol Receptors
,
細胞サイズ
,
Sprague-Dawleyラット
,
Calcium-Sensing Receptors
,
Cinacalcet
,
Evocalcet
Keyword:
Hyperparathyroidism
,
Organ Size
,
Cinacalcet
,
Receptors, Calcitriol
,
Rats, Sprague-Dawley
,
Parathyroid Glands
,
Parathyroid Hormone
,
Nephrectomy
,
Chronic Kidney Disease-Mineral and Bone Disorder
,
Evocalcet
,
Receptors, Calcium-Sensing
,
Cell Size
pp.1033-1037
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021129835
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
エボカルセトの副甲状腺におけるカルシウム受容体(CaR)およびビタミンD受容体(VDR)発現に対する影響について検討した。部分腎摘(Nx)ラットではsham群と比べて血清PTH、Ca、無機リン、血中尿素窒素、クレアチニンの上昇が認められ、二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)様の病態が確認された。エボカルセトは最終投与後4時間および24時間において、媒体投与群と比較して血清PTHを有意に低下させた。また、Nxラットの副甲状腺ではsham群と比べてVDRの発現が有意に低下していた。エボカルセトは媒体投与群と比較してCaRおよびVDRの発現を有意に上昇させ、シナカルセトはVDRの発現を有意に上昇させたものの、CaRの発現を上昇させなかった。エボカルセトは副甲状腺細胞の増殖抑制を通して副甲状腺の過形成を改善することが示された。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.