TOPICS 文献紹介〈炎症関連*〉
クローン病小腸粘膜治癒に対する抗TNFα抗体製剤の効果〔Review from─Clin Gastroenterol Hepatol 2020;18:1545-1552〕
竹中 健人
1
1東京医科歯科大学消化器内科
キーワード:
クローン病
,
抗TNFα抗体製剤
,
粘膜治癒
,
小腸
,
内視鏡
Keyword:
クローン病
,
抗TNFα抗体製剤
,
粘膜治癒
,
小腸
,
内視鏡
pp.230-232
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000594
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
クローン病(CD)は慢性進行性の炎症性腸疾患で,治療効果の客観的評価は非常に重要である.内視鏡的治癒(EH;endoscopic healing)は,患者の良好な転帰と関連しており,多くの試験で適用されている.抗TNFα抗体製剤はEHを達成することができるが,これまでの多くのエビデンスは,下部消化管内視鏡所見に基づいており,小腸病変が正確に評価されてこなかった.小腸病変はCD患者の70%に存在し,独立した予後不良因子であることが知られている.
Copyright © 2021, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.