特集 小腸疾患に対する最新の内視鏡臨床
8.バルーン内視鏡を用いたクローン病モニタリング
竹中 健人
1
,
河本 亜美
2
,
日比谷 秀爾
2
,
大塚 和朗
1
,
岡本 隆一
1
1東京医科歯科大学消化器内科
2東京医科歯科大学光学医療診療部
キーワード:
クローン病
,
バルーン内視鏡
,
小腸
,
MRE
,
バイオマーカー
Keyword:
クローン病
,
バルーン内視鏡
,
小腸
,
MRE
,
バイオマーカー
pp.1529-1536
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003260
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クローン病において小腸病変評価は治療方針を決めるうえで重要である.バルーン内視鏡を用いることでクローン病の小腸粘膜病変を詳細に評価することが可能である.定量的な内視鏡評価は重要であるが,小腸をスコアリングする内視鏡指標は限定的であり,当施設での内視鏡評価方法および内視鏡スコアについて紹介する.またバルーン内視鏡は臨床的に非常に有用である一方,検査可能な術者や施設が限られる点などを考慮すると,内視鏡の代用となりうる検査は重要な課題である.クローン病の小腸病変に対するMRE検査やバイオマーカーについても記述する.今後,バルーン内視鏡の利点・欠点をよく検討し,その他の検査も含めた診療のストラテジーを構築する必要がある.
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